アネモネ*~風、君を愛す~



「ヨシ、痛かったね」


眠るヨシは、

ほんの少しだけ温かかった。

手を握っても、

もう握り返してはくれない。

この大好きな手で、

アタシの頭を撫でてくれることも、

抱き締めてくれることも、

もうないんだ。


「少しだけ2人にして下さい」


アタシは先生に、

そうお願いした。