アネモネ*~風、君を愛す~



その部屋のベッドには、

真っ白な布に覆われたヨシが、

横たわっていた。


「…何で?」


「お母さんですか?
息子さんはここへ運ばれて来た時はもう…。
出来る限りのことはしましたが残念です」


淡々と話す医者。


「いやー、佳矢、目を開けなさい。
起きなさい。お願いだから起きて…」


おばちゃんの叫び声が、

アタシの耳に鋭く突き刺さる。