アネモネ*~風、君を愛す~



病院の正面玄関に車を乗り捨て、

おばちゃんが受付まで走った。

アタシたちもその後を追いかけた。


「…田です。
大田佳矢はどこですか?」


息も途切れ途切れに、

おばちゃんが話している。


「この廊下の突き当たりを、
左に行くと処置室が在ります。そちらです」


受付の人が話し終わる前に、

アタシたちはヨシの元へと駆け出していた。