ドアの前で大きく息を吸い込んだ。 「開けるぞ?」 「うん」 繋いでる手が汗ばんでくるのが感じられる。 「ただいま」 「お邪魔します」 何故か遠慮がちに声を出すアタシたち。 自分の家なのにね。 それが可笑しくてプッっと笑ってしまった。