アネモネ*~風、君を愛す~



「サッパリしたー」


暫くしてヨシがお風呂から戻って来た。


「ヨシ、アイスあるよ。
おばちゃんが買ってくれてた」


「じゃ、早く髪乾かして食うか!
紗那、ここおいで」


ベッドの端に座るヨシの足の間に腰を下ろす。

慣れた手付きでアタシの髪を乾かしていく。

そっと目を瞑り未来を想像する。

何年後かわからないけれど、

ヨシとアタシと子供たちとの幸せな未来を…