ヨシは高校へは行っておらず中学を卒業してからずっと鳶職として働いていた。

アタシの初恋で

初めての彼氏。


「よろしくな!」


そう言いながら、ゴツゴツした大きな手でアタシの頭を撫でてくれた人。

笑った時に見えた八重歯にドキっとしてしまった。


「よろしくお願いします」


あの日、

アタシはヨシに一瞬で心を奪われたんだ。

ヨシとの出会いは、

アタシにとって一生の宝物となるのだけれど…。