「ほら瑠璃華行くぞ、家教えろよ。あの電車に乗ってたってことは、ここから近いよな。」




家を教える訳にはいかない。




どうしよう。




まぁ適当などこで下ろしてもらうか。




嘘又バイクに乗るの?




バイクやなんですけど。




でも鞄ないから、お財布も携帯もない。




珠稀心配してるだろうな。



村井もかなり怒ってると思う。




執事の村井トオルはまだ25才だと言うのに、頭が切れてしっかり者。




両親の信頼も厚い。




私にとっては怖い兄って感じ。




逆らうと超叱られる。




ある意味ママより怖い。




村井に暴走族と一緒だったなんて知れたら、どうしよう朝まで説教されるよ。




村井に分からないように帰るには、どうすればいいんだろうか。