俺は瑠璃華に電話をした。



【瑠璃華今から袴田兄弟のアパートに向かうから、瑠璃華は心配しなくていい。必ず瑠璃華の所に帰るから待っててくれ。】




【一人で本当に大丈夫村井、私も一緒に行こうか?】】



【頼むから大人しく待ってろ!】




【分かったよ村井、村井を信じて待ってるからね。】




瑠璃華らしくない可愛い言葉に顔が綻ぶ。




瑠璃華行ってくるからな。



袴田兄弟にガツンと言ってやる。




俺は自分の車を走らせた。



袴田兄弟たちが住むアパートは、本当に人が住めるのかと思うほど酷い建物だった。




階段を上り袴田兄弟の部屋に向かった。