『こうして居ると
あの人と一緒にいるみたい。』

二人で道路に寝転がりながら
ふいに、
ギュッと手を握って貴女はそう言った。


『目を閉じて君の声を聞くと、
本当に似てる。
もっと言って?愛してるって』

目を堅く閉じて
僕を否定しながら貴女はそう言った。





どうして僕は
貴女を支配している<あの人>じゃないんだろう。



どうして貴女は
そんなに残酷な言葉ばかりを紡ぐの…