言葉にならないコトバを




「さっき、カラオケで会ったじゃん」



あっ


こいつか…




あたし…

たいちゃんを間違えるなんて
最低だよね…



俺に背を向け

歩いて言った。






「えっ…待てよ」



あたしの手を握るそいつ。




「や…やめ………」




あたしのに目にはいっぱいの涙がたまっていた。



今にもこぼれ落ちそうだ。




「あっ…ごめん!!泣くとは思わなくて」




「だ……だいじょ………ヒック」




あっ


今日泣くこと多いなぁ…



「まぢごめん」




しばらくあたしは



泣いていた。




泣かずにはいられなかった…