トライアングル




その時だった。ケータイが鳴り出した。



[ごめん。ちょっと遅れる。  翔]



メールは翔からだった。



翔を待っている間、何を話そうか考えていた。



なにから話したらいいのか。



まず、自分が何を話したいのか。



全くまとまらず、カフェオレを飲むスピードがあがる。



いつの間にかコップはからになっていた。



その時、後ろから懐かしい声がした。