たいちゃんは、20歳。

高校を出て、すぐに、父親の経営している建設業に弟子入りした。

大工2年目。

まだまだ認めてもらえない事も多いらしく、弱音も吐いていた。


私は毎回、『いつか認めてもらえるよ!頑張って!』としか言えてなかった…。



たいちゃんは強い人だから。
出会った頃から、私の知るたいちゃんは、とても強かったんだ。






……あの日、私が高校に入学した日。