カクテル・ドリーム〜それぞれの道〜

康介さんのオススメのオムライスは本当においしかった。


ふわふわの半熟卵とデミグラスソースがたまらなくおいしい。


おばさんが約束通り、デザートまで付けてくれて、私はお腹も心も満足だった。


「あ、桃香ちゃん。シェフに挨拶してくるから、ちょっと待っててくれる?」


私が頷くと、康介さんは厨房の方へ行った。


それと同時に、さっきのおばさんに声を掛けられた。


「あのね‥康介くんが女の子を連れて来たのって本当に久しぶりなの‥。」


おばさんの小さな声に耳を傾ける。


「恋人じゃなくてもイイから‥康介くんの側にいてあげて。あの子を救ってあげてね。」


「‥え?」


私が詳しく聞き返そうとしたとき、康介さんが戻ってきた。