カクテル・ドリーム〜それぞれの道〜

「お好きなグラスをどうぞ。」


「‥きれい。」


私は康介さんの作ったカクテルに目を奪われた。


「‥桃香ちゃん、ありがとう。」


康介さんがカウンターの中でニコッと笑った。


「僕に大切なことを思い出させてくれたのは桃香ちゃんだよ。」


「‥僕だけじゃない、サトシも翔太もキミに背中を押してもらったんだ。」


‥え?


サトシくんと翔太くんは顔を見合わせると、厨房の方から大きな花束を持ってきた。


「桃香ちゃん、BAR COCOROに来てくれてありがとう。」


「‥桃香も自分の夢を諦めないで叶えろよな。」


「翔太くん‥サトシくん‥。」


二人から手渡された花束と美咲達の温かい拍手に包まれて、私の瞳からポロポロと涙がこぼれた。