カクテル・ドリーム〜それぞれの道〜

「か、母さん!最初から余計なこと言わないでよ!」


翔太くんが真っ赤な顔をしてお母さんの口を押さえた。


私が目を丸くしていると、翔太くんの手を払いのけて、お母さんが私の手を握った。


「翔太に地元でお見合いするように言ったら、“憧れてる人がいるから”っていうじゃない?」


「だから今日は会えるのを楽しみにしていたの。」


「こんな可愛らしいお嬢さんだなんて、さすが私の息子だわ!」


お母さんは本当に嬉しそうにニコニコと笑っていた。


翔太くんの方を振り向くと、翔太くんは手で頭を抱えて苦笑いしていた。