カクテル・ドリーム〜それぞれの道〜

「今日はお招き頂いて、ありがとうございます。」


「康介くん、ご馳走たくさん持ってきたからね。」


次にドアを開けたのは、サトシくんの恩師の櫻坂先生と、康介さんの行き付けの洋食屋さんのご夫婦。


相変わらず紳士な櫻坂先生は帽子を脱いで一礼すると、ニコッと優しく微笑んだ。


洋食屋さんのご夫婦は両手がふさがるくらいの大きな荷物を抱えていた。


「シェフ、本当にありがとう。」


康介さんが言うと、気難しそうな旦那さんが少し恥ずかしそうに顔を赤くして、大きな咳払いをした。