カクテル・ドリーム〜それぞれの道〜

「み、美咲!驚かせないでよ!」


私はドキドキしている胸を押さえながら言った。


「ゴメンゴメン!」


「‥健司さん、来た?」


美咲が手をあわせて謝りながら言った。


「うん、さっき帰って行ったよ。」


「そっか‥健司さん、ときどき桃香の様子を聞きに来るから“自分で行ってこい”って言ってやったんだ。」


美咲が力強く言ったのが可笑しくて、私は思わず吹き出してしまった。


「美咲、ありがとう。」


「おかげで私も健司もきちんと別れることができた気がするよ。」


「それならよかった」と美咲も嬉しそうに笑った。