そんなある日。


私にとって思いもしなかったお客さんが来店した。


「いらっしゃいませ‥っ!?」


頭を上げて良く見ると、そこに立っていたのは健司だった。


「‥ちょっといいかな?」


「‥うん。」


スーツ姿の健司は、視線を下げたままカウンター席に座った。