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「二宮、レモンとライムの準備お願いな。」


「うん、わかった。」


私とサトシくんが付き合ってから、もう2ヶ月が過ぎた。


私達は、お店では今まで通り接することと、指輪はプライベートのときだけ身に付けるという約束をしていた。


康介さんも態度を変えることなく接してくれて、私達の大切な“場所”はそのまま存在してくれていた。


でも‥あと1ヶ月もしないうちに、BAR COCOROは閉店する。