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「桃香ちゃん、こちらのお客様にオレンジ・ブロッサムをお願いね。」


「はい、かしこまりました！」


‥あれから、康介さんの雰囲気が少し変わった。


いつもどこか遠くを見ていた康介さんが、夢に向かって歩き出したから‥。


ボトル棚には由依さんの写真と栞が飾られ、康介さんは「また勉強し直しだよ」と英会話の本を持ち歩くようになった。