「由愛、ジュース持ってくるから部屋行ってて。2階に入ってすぐ右の部屋だから」
「うん、ありがとね」
実紅は階段を上り…言われた通りに由愛の部屋に入った。
「…え?」
由愛の派手な部屋にいたのは…顔も見たことの無い男。それも3、4人はいた。
ドギツイ香水の香りでいっぱいの部屋の中、見たことのない男、…実紅は嫌な予感がした。
…帰ったほうがいいかも。
実紅は部屋を出ようとしたが、ひとりの男に腕を強く掴まれた。
「どこ行くのー?話そうよ」
「ごめんなさい、用事があるから帰ります」
冷たい声でそう言うと、実紅は男を突き放して帰った。
急いで外に出ると…走って家へ帰った。
家に帰ってケータイを見ると…緒人からメールがあった。
【実紅、行ったらあかん!】
…どういうこと?
なんで、緒人があたしを止めるの?
あたし、由愛の家に行くなんて言ってない…。
【何か知ってるの?】
とメールをすると、
【由愛ちゃんから実紅を襲わせる言われた。
何もされんかった?平気か?】
と返信された。
…由愛、最低…。
なんでそんなことしようと決めたの?
私由愛になにもしてないのに…なんで?
【由愛ちゃんから告白されたんやし…俺。
断ったから、多分…キレたんだと思う】
由愛が緒人くんに告白…?
由愛は緒人くんが好きだってっていうの?
【待ってよ。あたし、由愛が緒人くんを好きなんて知らなかった。
それに、告白してふられちゃったとしても…あたしがそういうことされる意味なくない?】
あたしも緒人くんが好きだから?
…でも、そうだとしても、それとこれとはわけが違う。
緒人くんにふられた理由と私が緒人くんが好きなことって全く別物だし。
