それは、この前の暑い夏の日の事でした。

私はマンションのドアを開けて外に出ました。

すると2才くらいの可愛い坊やが通りがかりました。

マンションの玄関を開けたら1,2歩で通りなのです。

坊やは一瞬、私の方を見て立ち止まりました。

私はニッコリしました。


当然彼もニッコリすると思いきや、
一目散に右から左に走って行ったのです。

私は呆気に取られて…。

すると後から来たお母さんが怪訝そうに私を一瞥しました。

そして坊やを追いかけて行きました。

私、どちらかといえば子供に好かれるのに…。

納得いかない???

振り返ってみたらお母さんさんがしゃがみ込んで坊やをなだめていました。

「大丈夫だからね!」

何?

何?

大丈夫って?

その日の私の服装。
黒っぽい柄物の膝上ワンピースに黒のレギンス。アナスィーのお気に入りシャンパンゴールドのパンプス。
日焼けした黒い顔。

まぁ、全般的に黒いですから魔女と間違えたのかしら?

きっと昨晩お母さんに読んでもらった絵本に美しくも恐ろしい魔女が出てきたのだわ。

しかも急に暗い所から出て来たからびっくりしたのだわ!

私を見て逃げ出すなんて…。

こんなこと初めて!

私は、ちょこっと落ち込んだ。

お母さんの「大丈夫だからね!」にも傷ついた。


封印していたのに!

お風呂に入ろうとして
何故か、思い出してしまったではないか!!


あぁー、

一層のこと

魔女になってやるぅー!


ダメだ。
嫌われるな。


スマイル

スマイル


おやすみなさい。