「何ですか?」


振り返った先には


大学生でも分かるほどの高そうな高級スーツを身にまとった男性が立っていた。



「仕事とか探していたりしませんか?」



私はすぐ分かった。

怪しい仕事だということが。


どうせAV事務所かキャバクラかなって。



男性はここじゃ何だからと一緒に喫茶店へと足を運んだ。



この見ず知らずの男性にひょこひょことついて行ったのは

きっと運命だったのだと

今なら分かる気がする。