「好き。幹を誰にも渡したくない・・・・。」
幹はずっと黙ったまま。あたしの涙も想いも止まらなくて・・・。

「幹に好きって伝えたらっ・・・幹があたしから離れてくっ・・・今日もまたヤってすぐ帰されると思ったら・・・悲しくてっ・・・あたしまだ幹といたいよ・・・。一緒にご飯食べたりしたいもん・・・。」

あたしがしゃくりあげながら言うと幹は静かにこう言った。
「・・・わかった。じゃあ今日泊まってくか?」
「うん!!!」
あたしの涙はもう乾いていた。



でも・・・そのときの幹は・・・いつもみたいに悪戯っぽく笑ってくれなくて・・・。
それなのにあたしはうぬぼれてた。嬉しくて・・・自分のことしか見えてなかったんだね。これが幹を傷付けてるなんて気付きもしないで・・・。このとき気付いてたらあたしはちゃんと幹を愛することができたのかな・・・?