「俺・・・まだ十和のこと好きだよ・・・。でも・・・忘れるから。諦めるから・・・。だから普通の友達のままじゃダメ?」

「いいよ。」



あたしこんなにひどいことしたんだからせめてこれくらい叶えてあげないと・・・。

たったそれだけなのにタケちゃんは嬉しそうに笑った。


「じゃあ・・・これからもなんか困ったことあったらなんでも俺に相談していいから!!そろそろ予鈴なるから帰るね!」

そしてタケちゃんは走り去っていった。





なぜか急に涙が溢れてきた。


・・・なんで?タケちゃんのことうっとおしく思ってたくせに・・・。別れたら悲しくなるなんて・・・あたしって最低だな・・・・。でもあたしには幹がいる・・・。それだけでいいんだ・・・。


あたしはタケちゃんと別れて新しい道を歩き出した――・・・・。