「違うっ!!!あたしは本当に幹のことが好きなのっ!!!!最初は大っ嫌いだったのに・・・こんなに好きになっちゃって・・・あたしっ・・・。」

あたしは言いながら泣いていた。


幹は唖然としてあたしを見ていた。
それもそのはず・・・あたしは今まで幹を怒らせるようなことばっかりしてきたんだから。そう思われてて当然なんだ。


「お前・・・本気で言ってんのか?」
「本当っ・・・あたし幹のこと好きっ・・・信じてくれないんだったら何回でも言うからっ・・・!!」

どんどん涙が溢れてくる。
あたし・・・こんなにも幹のこと好きだったんだね・・・。


すると急に幹があたしを抱きしめてくれた。
「もうわかったから。落ち着けって。」
久しぶりの幹の腕・・・いつもより温かく感じた。

「幹・・・。」
「ん?」
「ほんとに好き・・・だから・・・信じて・・・?」
あたしが幹を見つめると幹は困ったような表情で目をそらした。
「信じてるって・・・。それは伝わったから・・・。」

幹は強く強くあたしを抱きしめてくれた。