あたし達は準備を済ませて学校へ向かう。


この時間がずっと続けばいいのに・・・・。なんてありえないことを思ったりする。


だけど・・・お別れの場所。
「じゃあそろそろ先行けよ。」
「うん・・・。じゃあね。」

あたしは一度だけ振り返って笑顔で学校へ向かった。


幹・・・・大好きっ!!もう幹のことしか考えらんないよ・・・・。


あたしはそんなことを考えながら笑顔で走っていた・・・・。

「十和っ!おはよう!なんでそんなに急いでるの?」


この声・・・・タケちゃんだ・・・・・。

「おはよう!今日なんか早く目が覚めちゃったからっ!」
適当な言い訳をした。


そっか・・・あたしはタケちゃんの彼女なんだった・・・。


「十和さー今日早く帰れるから久しぶりに制服デートしない?いっつも退屈させてたでしょ?」
そう言ってタケちゃんは無邪気な顔で笑う。
「えっ・・・?」



そう。あたしは前からずっとデートをしたいってタケちゃんに言っていたのだった。
どうしよう・・・。幹と会えなくなっちゃう・・・。


「十和?なんか都合悪かった?」
「えっ!?ううん全然!!すっごい嬉しいよ!楽しみにしてるねっ!!」
あたしは満面の笑みで笑ってみせた。