幹を捕られる・・・捕られる・・・幹を・・・捕られる・・・!!!!


その思いがあたしの足を動かせた。
そして人だかりが向こうに見える。




きっと・・・あそこに幹がいるはず!!


なんだかよくわかんないけど・・・そう確信した。
だって女の子達がキャーキャー騒いでるし。


そう思ってフラッシュをたく音ばかりが聞こえるその人だかりの中心を見ると・・・そこには人気のある先生がいた。




一気にテンションが下がる。
一体どこにいるんだろ・・・?




あたしは3年の階を走り回っても幹の姿を見つけることができなかった。



「幹・・・?」