まだ余韻を残したままあたしは考え事をしていた。


何をしたらいいかな・・・?何をしたら幹が喜んでくれる・・・?



そればっかり考えていてあたしは時間が過ぎるのも忘れていた。
あたしが気付いたのはもう卒業式が終わった後だった。

「十和!!?あんたこんなとこで何してんのっ!?!?」
亜美と若林くんに同時に背中を叩かれて目が覚めた。


考えている間に寝てしまっていたのだった。
まだあたしは寝ぼけていた。
「んー・・・・?何したら・・・・・。」
「何バカなこと言ってんの!!!」




「早く行かなきゃ幹先輩捕られるよ!!!!!!!」






「!?」
あたしはこの一言で一気に目が覚めた。


そして一目散に走り出した。