そして放課後・・・・あたしは猛ダッシュで病院へ向かった。
すると・・・なぜか病院の前に私服姿の幹が・・・・???




え??何・・・やってんだろ??


幹は看護婦さんやお医者さん達と話をしている。




「み・・・き?」
あたしが名前を呼ぶと笑顔のまま幹は振り返った。


「十和?どした?」
幹の表情は入院したばかりのときとは違って穏やかだった。


「え・・・・寝てなくていいの?」
「あー。今日退院だしな。」
「へー・・・・って・・えええ?!?!?!」


ちょっと待て・・・!!そんな話聞いてないですけど!?!?あたし・・・プリン買ってきたのにい・・・・!!!

動揺するあたしを見て幹はくすくす笑った。


「えっ・・でもあたし・・・プリン・・・・。」
あたしはそう言ってプリンを差し出した。
それを見た瞬間幹は笑い出した。
「もー!!せっかく買ってきてやったのに。」
むくれたあたしの頭を撫でながら幹は言った。


「じゃあ俺ん家でプリン食ってく?」
あたしは無言のまま幹を見上げた。


「ん?」
「・・・・行く。」
幹は笑ってあたしの手を引いた。