「んで。話ってなんだよ?」
女の子達は先輩がほとんどで正直あたしもビビっている。
「お前幹くんの前でエラソーな態度とってんじゃねえよ!」
先輩達は早くもキレている。


「あの・・・幹は最近またストレスが溜まってるみたいなんです。毎日たくさんの人がお見舞いに来て休む暇もないみたいで・・・。」
そこまで言ってあたしは言うのを止めた。

「そんなの幹くん本人が言ったのかよ!?」
「お前誰に向かってそんな口聞いてんの!?」
「ふざけんなよ!!」
先輩達は口々にあたしを怒鳴った。


怖い・・・どうしよ・・・。


「みっ・・・幹から直接聞いたわけじゃないですけど・・・幹の表情見てたらわかるんです。それで辛そうだから・・・少し・・・控えめに・・・。」
そこまで言ったところであたしはいきなりリーダーみたいな人に髪につかまれた。
「痛っ・・・!!」


そしてあたしの方にじりじり近寄ってくる。
「お前黙って聞いてりゃさっきからエラソーなことばっか言いやがって!!」
「しかも何幹くんのこと呼び捨てにしてるわけ?」
「お前幹くんの何なんだよ!?」


ドスッ
「痛あっ・・・・!!」
お腹に衝撃が走った。
「てかこいつまじムカつくんだけど。」
そう言いながら先輩達はあたしのお腹を殴ったり蹴ったりしてくる。


「痛・・・っい」
体中が痛くて、あたしはうずくまった。

「そんなこと言いながらお前だって来てんだろ!?」
「だからっ・・・騒がないようにっ・・・て」
激しい衝撃にあたしの言葉は遮られた。
リーダーの先輩があたしの頭を壁に打ちつけたのだった。


何よこいつら・・・まじムカつくんだけど・・・・!!!!!


あたしの中で何かが爆発した。
あたしはいきなり立ち上がって髪を掴んでいる先輩の手を振り払った。
「なっ・・!?」
先輩が驚いて呆然としている間にあたしは叫んだ。
「ほんとに幹のこと好きなら幹が困るようなことすんなよっ!!!!!!!」