幹のやつれた顔を見てあたしは思った・・・。


あたしは幹が好きだから幹を助けるためにこの女の子達をどかせたい。
この女の子達は幹が好きだからずっとそばにいたいんだよね・・・。
どうしたらいいのかな・・・?
でもこのままだったらこの女の子達も幹を傷付けてまたあたしみたいな思いをすることになる・・・。


いろいろ考えているうちに幹の表情はどんどん曇ってゆく。



あたしは決心した。



「あのっ・・・!!!」
気付いたら大声で叫んでいた。
女の子達は一斉にあたしの方に向いた。
「ちょっと・・・お見舞いに来てる方・・・外に来てもらえますか?」

自分でもなんでこんなことを言ったのかわからなかった。
でも・・・幹のために・・・何かしなきゃ・・助けなきゃ・・・と思った。


女の子達はあたしを睨みながら黙ってあたしの言う通りにした。