「えっ・・・でもなんで病院なのに・・・??」
あたしが質問するとまた幹は笑った。

「お前が寂しがってるかと思って。病院の外の公衆電話から掛けてる。」
「えっ!?外って・・・ダメなんじゃないの!?寒いし!余計ひどくなったらどーすんの!?早く寝なきゃだよっ!!」


「とか言ってほんとは嬉しいくせに。」



ドキッ・・・・


あたし・・・見透かされてるよ・・・!!!


あたしはドキドキしながらも強がって言った。
「もうっ!!そんなんじゃないって!!じゃあね!!ちゃんと寝るんだよっ!!おやすみっ!!!」

あたしは一方的に電話を切った。
でもあたしは電話を切った後もケータイを握り締めて顔を真っ赤にしていた。




・・・でもあたしは舞い上がってこれが幹のサインだってことに気付くことができなかった。


もう少し早く気付いていればあたしが幹を助けてあげることができたのに・・・。