「はい、すみません」

蚊の鳴くような声であたしは答える。

反省してないわけじゃないけど
何度も言ってきた

"すみません"

に、もう反省感はない。

「お前、謝ればいいって思ってないか?
何度も言うけどなぁ、
シルバーは落としたら傷がついて売り物にならないんだよ!」

そう。
あたしはシルバーのアクセサリーショップに勤めている。