太陽と月


「由佳・・・」

「真・・・太・・・」

トコトコ・・・。

真太が来る。

「こないで!!!」

あっ。言っちゃった。
でも、ホントの気持ちなんだもん。
今の私を見て欲しくない。

トコトコ・・・。

「こないでって言ってんじゃん!!!」

ぎゅう。

不意打ち。

不意に真太は私を抱きしめてきた。

ずるいよそんなの。

でも、振り解く事も出来るのにどうして私はしないんだろう。

「俺じゃダメか?俺じゃ由佳を幸せにできないか?」

そんな事・・・。

「そんな事ない!私真太に幸せにしてもらうんだから!」

「おぉ図々しいな」

「あっごめん でも、ホントにイイの?私の本性見たでしょ?
私腹黒だしタバコ吸うしそれに
友達傷付けたんだよ?」

さらに真太は力を強くして
「それでもイイ。こうして今ちゃんと反省しえるんだし。
俺はどんな由佳でも好きだ」

「・・・ありがと」

こうして私たち由佳と真太は晴れて付き合う事になりました。