私たちはそれから毎日のようにバカばっかりして遊んだ。
花火したり。海行ったり。
ある時タイヨウにこんな話を聞いた。
「なぁ真太って由佳の事好きってしってた?」
知らなかった。そうだったんだ。
この時は何も思わなかったけど今思うとこれはやっぱり応援した方がイイのかな?
分かんないや。今まで友達と言う友達いなかったし。
いつも上辺だけ。友情ごっこに恋愛ごっこ。
本気で人と向き合った事なんてなだ一度もないや。
でも、今回は違う気がする。
本気で人と向き合える気がする。
タイヨウがいるから。
そんなある日由佳から2人で話したい事があると言うメールがきた。
私は2人で会うなんて珍しいなと思った。
普段だいたい4人でいる事が多いし。でもたまには女だけでまったりガールズトークもイイかもね。なんてのん気な事を考えてた。これから私は傷付くとも知らずに。
「ごめん遅れた」
私は5分くらい遅刻して待ち合わせ場所に着いた。
「イイよイイよいきなり呼び出したの私だし」
「うんありがとで、話しって何?」
「率直に言うね タイヨウの家から出て行ってよ」
・・・?はぁ?今なんて?
「えっ・・・どう・・・言う・・・」
「だからタイヨウの家から出て行けって言ってんの!」
ヒィィ怖い!誰これ由佳じゃない別人だぁ!
「どうして付き合ってもないのに同居してるわけ?!」
キレぎみてかキレてる。
挙句の果てには「チッ」と舌打ちしてタバコに火つけてるし!
ホントマジあなた誰?いつものあのおっとりした由佳はどこ?
「ちょっと由佳キャラ変わりすぎじゃない?」
すると由佳なんて言ったと思う?
「何言ってんの?これがホントの私いつもあんたらに見せてるのは偽りの私。
あのおっとりキャラだってタイヨウに気引くためにしてんだから」
そう言ってタバコをスパスパ吸う由佳。
そして
「私の方がずっと前から好きだったんだからー!!!」
ビックリした。いきなりデカイ声出さないでよ。ビビるから。
そして最後に
「あんたなんて自殺しちゃえばよかったのに」
って。
あぁそれ言っちゃう?そこ触れちゃう?
私の一番触れて欲しくない過去。
私の知られたくない過去。
何も言い返せなかった。
