にしても今の子かなり慌ててたな。
何なんだろう?

4:50-。

あと10分で5時か。そろそろ来るかな?

「ツキこっちこっち」
そう言ってタイヨウが手を振ってる。

「あっうん」

そう言って私はタイヨウのもとに駆け寄る。

「始めまして こんにちは」
「こんちは」

女の子1人と男の子1人が挨拶していきた。

「はっ始めまして」

「ってあー」

私と彼女は2人同時にお互いの指を刺して声を揃えた。

「今日ぶつかった人だーあの時はごめんねー」
「いや こっちこそごめん」

「何?あんたら知り合い?」
そう言ってタイヨウは私と彼女の顔を交互に見た。

「知り合いってか今日たまたま駅前でぶつかったの」
「へぇそうなんだ
あぁこっちが野崎由佳でこっちが石川真太な」

そう言ってタイヨウは2人を紹介した。

由佳ちゃんはいかにも女の子って感じで茶髪で右サイドにひとつにまとめてる。
真太くんは身長高くて大人っぽい。

「ちなみにこいつは一浪してるから俺らよりひとつ上」
そう言ってタイヨウは真太くんを指差す。

「あっそうなんですか」
さっきまで思いっきりタメ語だったのがひとつ上って聞いて自然に敬語になっちゃった。
てけタイヨウよそれは言ってイイ事なのか?!

「別にタメ語でイイよ」
そう言って笑う真太くん。

何か本人あんまり気にしてなさそう。でも大人っぽく見えたのは当たり前か。
今思えばタイヨウたち普通にタメ語だしな。超仲よさそう。



こうして私たちは仲良くなった。