それからしばらく私は彼の店の前で彼を待った。
「お疲れ様でーす お先失礼しまーす」
彼の声が言う。
やっと彼が出てくる。
私は店を出た彼に向って「お疲れ様です」と言った。
すると彼はビックリした様子で。
「何でここにいるの?」
と言った。
「帰る場所がないの家がないの」
彼の顔ははぁ?といった感じ。
「もう私ネットカフェで寝る金すらもなくなっちゃったの。だから泊めてくれない?」
「ちょっとあんた何言ってんの?何で家ねぇんだよ。それに泊めれるわけねぇだろ」
「じゃあ私を見殺しにする気?私たち運命の人(仮)でしょ?」
「それはあんたが勝手に気めた事だろ?とにかく今日はうちの女性店員の家に泊めて…
ってそうだうちの唯一の女性店員美奈さん今日早退したんだ…」
(まぁ確かにあんな女に飢えてる野郎の家に上がりこませるよりかはマシかぁ)
「分かったじゃあ取り合えず今日はうちに来い」
「うっそマジでありがとっ」
そう言って私と彼の同居生活は始まった。
てかホントは一日だけのところを私が無理やり居候する事にしたんだけど。
最後は折れた彼が悪い。
