「自殺するの?」
いつのまにか見知らぬ男性が屋上にいた。
いつからいたの?
「うん」
すると彼は「ふ~ん」と興味なさげな反応だ。
・・・・・・・。
それから少しの沈黙が経ったあと。
「止めないの?」
と聞いた。
普通自殺しようとしている人が目の前にいたら止めるでしょ。
「だって本当に死にたい人は止めても死ぬでしょ?」
まるで私を挑発しているみたい。
そんな挑発私がのるわけないのに。
いったい何なのこの人。私に死んでほしいの?
「やっぱ止めた私この世界に飽きて自殺しようとしたけどあなた面白い私あなたを運命の人(仮)にする」
そう言って私は彼に指を刺したあと屋上を出た。
あとに残された彼はいったいどう思っただろう。
