私は今日ひとりでお母さんのもとへ行く。
悪いけどタイヨウには内緒で。
今の時間タイヨウは大学で家には私ひとり絶好のチャンスこのチャンスを逃した人はバカだと思う。
やっぱりいつ見てもデカイな。
マジオお坊ちゃまなんだ。なんか遠い感じする。
ちょっと寂しいな。
でも、今はそんな事思ってられない。
小さなガッツポーズをして私は戦場へと足を運んだ。
うぅ。ひとりだといつもの倍緊張する。
ピンポーン。
ドキドキ。
「はい あらツキさん今日はひとり?まぁイイわ上がりなさい」
「失礼します」
私が正座していると。
「今日はどうしてひとりなの?」
お母さんgた話掛けてきた。
「今日は女同士ゆっくり話したくてです」
「そう」
一拍置いて。
「お兄さんの事聞きました。ご愁傷様です」
私は口を開いた。
「坂上家の皆さんのお気持ちよく分かります」
「あなたに何が分かるって言うの?」
お母さん冷静を装ってるけど片眉がピクリと動いたの分かりましたよ。
「私には両親も兄弟も誰一人家族がいません。
ですからお母さんの気持ち分かります。
私はそんな環境で育ったから誰も信じられませんでした。
ですが、今は違います。タイヨウさんは私が初めて心から信じられる人です。
ですから私は一生タイヨウさんと一緒にいたいです。
ですからどうか同居許してもらえませんでしょうか?」
最後に「お願いします」と付け加えて、私は頭を下げた。
「もう、帰りなさい」
お母さんひ言われたでも、そう言ったお母さんの目は潤んでるように見えた。
後日お母さん私たちの家に訪ねてきて「同居を許可します」その一言だけを言って帰った。
