太陽と月


それから私たちは毎日タイヨウの実家に通った。

そんなある日初日から二週間が過ぎようとしていた頃私はやっと家に入れてもらえた。

「仕方ないイイわよあがっても」
「本当ですか?ありがとうございます」

わぉ!やっぱり中もすごい!
シャンデリアあるし!高そうな絵が壁にかかってるし!
家具とかも高そうだし!全てが高そう!
そう思って私はついつい見回してしまった。
するとお母さんが
「ツキさんみっともないですよそんなに見回されてわ
そこにお座りなさい」
「は・・・はい」
怒られたー。てかここで見回すなと言うほうがムリがある。
でも私は言われたとおりちょこんと正座した。

「で今日はだうやって私を説得するのです?今日はツキさんあなたが話しなさい。
初めてあがったんですものあなたとはずっとインターホン越しでしたからね こうして目を見て話すのもなかなかイイじゃないですか」
「はい」

そう言って私は必死に説得した。
どれだけタイヨウを愛してるかとか。
だおれだけタイヨウといたいかなど。

でも、それは全てありきたりの言葉でしかなくお母さんの胸に一切響かせる事はできなかった。