初日―。
ホントにイイ家住んでるな。
最上階高すぎて見えないんですけど。
タイヨウの実家は白金の高級タワーマンション42階建ての40階に住んでいると言う紛れもない金持ちだ。
「ねぇタイヨウのお父さんって何してるの?」
そうだ!父ちゃんよ一体何をすればこんなところに住めるんスか?
「・・・自営業」
「自営業って一体何してるの?!」
私がしつこくてかそんなにしつこくもないけど聞くとタイヨウは怪訝な顔で
「別にそこまで教える必要ねぇだろ?」
う・・・。確かにそうだけども。
イイじゃん別に教えてくれたかって。
と思ったけどこれ以上聞くのは止めた。
なんか喧嘩になりそうな気がしたから。
ピンポーン。
チャイムの音と共に「はい」と言うお母さんの声がした。
「開けてくれね?鍵」
「タイヨウ・・・あなたは入れるけどもツキさんは入れれないわ」
「んでだよ?!別にイイだろ?俺がイイって言ってんだから」
「ダメよだいたい金輪際会わないようにって言ったじゃない
ツキさんあたなもう実家に帰りなさい」
「ちょっ・・・」
あぁまたか今度は由佳のように知っててじゃないけどもやっぱりゲサッってくるな。
知らないんだから仕方ない。それは分かってるでも。やっぱりまだ完全には克服できてない。
最近みんなとの生活が楽しいからその事忘れれてたのに。
こうして私は家に入る事も出来ないまま初日の説得は終わった。
