太陽と月


「どうしてOKしなかったの?」
私はわけが分からず取り合えず由佳の家へ走った。
「それは・・・私まだ精神的に不安定だしそれでタイヨウを困らせたらダメだし」
それを聞いて由佳は机をバンッっと叩いて立ち上がって。
「何言ってんの?!困らせてもイイじゃん思う存分困らせちゃいなよ!」
えっ・・・えぇ??
「タイヨウだってツキを困らせる時だってきっとあるんだしイイじゃんお互い様で!
それに好き同士なのに付き合えない方がタイヨウ困らせるよ!」
そ・・・そうかな?
「ほら早く行っといで
後戻りできなくなる前にタイヨウのところへ」
「う・・・うん!ありがと」
由佳は私の背中に向かって頑張れー!って言ってくれた。

走った。
走った。
全力で走った。
ただただひたすらに走った。
無我夢中で走った。

早くこの気持ちを伝えたくて。
早くこの思いを伝えたくて。






「へぇ~偉いじゃんちゃんと背中押してあげて」
「真太来てたんだ」
「まだタイヨウに未練持ってんのかと思った」
「もうないよ それに今の私の彼氏は真太でしょ?
言ったよね 私を幸せにしてくれるって
私それ信じてんだから」