勝手のわからない城内の廊下を適当に歩いていると、

「や、お姫様」

先程紹介を受けた、騎士の一人と遭遇した。

「あなたは確か、ユーマさん?」

「覚えてもらえて光栄です、お姫様」

彼は少し大袈裟に礼をした。