「あー今日暑いな。俺倒れちゃいそう。」
「これぐらいじゃ海斗倒れないだろ。か弱くないし。」
「ははは。俺見た目よりか弱くないらしいね。」
本当今日暑い
うだうだ周りの奴らも言っている
練習をしている間は、練習に夢中で気づかなかったのだが、休憩はいると疲れがどっと出る
ドリンクとらないと、ホントに熱中症になるレベルだ
雅兄と話してる莉子はちゃんと塩分補給してるのだろうか……
…ちっ なんで莉子の心配なんてしてんだよ、俺
今日は想像以上に暑いようだからドリンクとタオルを何回も補充してくれてるみたいで、また取りに来ると言っていた
…っ あんなフラフラになって大丈夫かよ
「ねぇ、ちょっと?…は、どこ行くのー?」
後ろから聞こえる海斗の声も無視して、莉子の元へ駆け寄った
何かを考えるよりまず先に体が反応していたんだ

