「龍二が好き。大好き!!」と大胆告白をされてから約半年。俺と陽菜は、相変わらずの関係を築いている。相変わらずという表現はあまりにも抽象的なので、もっと具体的に言うとキスはほぼ毎日している。が、その先がまだ‥

「したい」か「したくない」かと聞かれれば、もちろんしたい。でも、こういう事って無理矢理するものではい。だからお互いの気持ちがそうなったときでいいと思い続けて‥‥

うわっ!!俺って相当陽菜にはまっているな。

陽菜って何だかペットみたいなんだよな。優しくすれば近くに寄ってくるし、一緒に街を歩くとチョコチョコ小走りするし。一つ一つの動作が本当に可愛い。見ていて本当に飽きない。ずっと見ていたいなって‥そう思ったんだ。だから‥


そうだ。この半年で大きく変わったことが一つあった。実は俺ら同棲しているんだ。俺は将来も視野に入れて誘ったんだけど、陽菜はどうかな?
あいつは今の生活、俺の事をどう思っているんだろう‥‥

いっそ、首輪でもつけて縛り付けておきたい。心も体も俺だけのものにしたい‥って、俺って変態なのかな?それともドS?

どっちも嫌だな‥。


それから、リュウジって奴の事完全に吹っ切れたんだろうか?俺を安心させるために、指輪の入った箱は俺が預かっているけど‥でも連絡先は知ってるわけだし。リュウジって奴はまだ陽菜の事好きだろうし?

はぁ~なんか俺ハゲそう。


‥‥ん!?

陽菜が俺を見ている。何も言わずに首を横にして。どうしたんだろう?何か俺についているのか?俺に何かして欲しいのか?

天然の考えていることはさっぱり分からない。まっ、そこが可愛いんだけどな(笑)

「そうだ。少し意地悪してやろう!!」

俺はニヤけていた顔を引き締め、陽菜に近づいた。