最初に悩んだことは、陽菜とリュウジの再会の仕方です。私が考えたのは3パターンでした。

1、リュウジは既に誰かと結婚していて家庭を築いていた。
2、リュウジは亡くなっていて、この世にはいない。
3、リュウジと龍二の狭間で揺れ動く三角関係。

以上の3つでした。


悩んでいても仕方がなかったので、とりあえず当時の彼(龍二)に全てを話すところまで書いて、その時の流れで続きを書こうと思いました。

そして辿り着いたのが「三角関係」でした。


龍二に全てを話して、龍二の口から「リュウジに逢え」と言われて、リュウジと数年ぶりの再会をする。再会したことで、お互いの記憶・思い出が蘇ってきて‥龍二に内緒で二人きりで密会をする。

陽菜は、悩んで苦しんで‥最後には忘れられない人を選ぶ。

そこで30ページに到達する予定でした。が、最後まで「リュウジ」と「龍二」のどちらを陽菜が選ぶのか迷ってしまったので、短編ではなく中編の作品になりました。


「私の気持ち」までは、リュウジを選ぶ方向でストーリーは進んでいたんです。それが、土壇場でひっくり返りました。

この結末にしようと思ったのは、作品に入り込んでみて、私が「陽菜」だったら‥または「ヤナ」だったら‥と思ったときに、どっちといるときが自然で自分らしくいられるかを考えたとき。その時に「あっ、この人と一緒にいたい」と思いました。



相思相愛の二人の「その後」が次のページから始まります。

お楽しみに☆