『決着って‥まさか喧嘩でもするの?そんな事やめて!!』

私は叫んでいた。でも、龍二は呆れた顔で言ってきた。

『大丈夫。喧嘩なんてしないから』

それを聞いて私はホッとした。

『じゃあ、決着って何をするの?』

何か変なことが起こらなければいいんだけど‥そう心の中で思っていた。


『陽菜‥リュウジって奴に逢いたくない?』

『それは‥』

『正直に言って』

龍二の目は本気だった。

『少し‥逢いたい‥かも‥』

私の答えに、龍二は苦笑いをしていた。

『だよな。俺もリュウジって奴に逢ってみたい。そこでだ!俺、連絡先とか知らないから陽菜が連絡を取ってセッティングしてくれないかな?それで2人で逢いに行くって言うのはどうだ?』

『2人で逢いに行ってどう‥するの?』

『リュウジって奴の今の現状や、陽菜への気持ちを聞く』

『それで?』

『もし、まだ気持ちが本気なら‥そこで決着を着ける』

『どう‥やって??』

ここが一番聞きたかったところだ。


『そんなの簡単なことだろ?最後は陽菜が決めるんだよ。俺を選ぶのか、リュウジって奴を選ぶのか』

『わ、私が!?』

『他に誰がいるんだよ』

久しぶりに龍二が笑った。
龍二の笑顔が見れて安心したのか、その場に座り込んでしまった。そんな私を見て、龍二は慌てて私のところに駆け寄ってきた。

『だ、大丈夫か?』

『大丈夫だよ。龍二の笑っている顔を見たら嬉しくなっちゃって‥ほっとして‥』

龍二は何も言わずに私を抱きしめてきた。


『ねぇ~‥連絡取れるか分からないし、逢ってくれるかも分からないんだよ?その時はどうするの?』

『その時は‥』


意地でも逢いに行く!!


私は、リュウジの誕生日以来‥久しぶりにメールをす送ることにした。