季節は春から夏。 セミの煩い鳴き声と夏の暑さを感じながら、私たち弓道部は夏合宿の練習メニューをこなしていた。 「今日はここまで。明日からも気をぬかないように。」 顧問の安達先生からの終了の合図で部員みんなが嬉しがっている。 「はぁ。やっと終わった。」 私こと、早瀬真琴は全身ボロボロに近い状態。 「真琴。おつかれさま」 「エリ。有難う。」 エリは最近、弓道部のマネージャーになったんだよね。いきなりどうしたんだろって思ったけど、まぁいいやって、