9月。学校で体育祭への練習が本格的にはじまった。
運動場で長縄の練習をする事になったうちのクラスは運動部が多く、優勝をねらっている。
美術部所属の私にとっては体育祭は地獄のようなものだった。
練習時間は朝、昼、夕と時間があれば、練習をしている。
朝、人がパラパラとあつまっていた、向こうの方には、剣道部の友達とつるんでる寮哉の姿があった。
いくら幼なじみとはいえ、普段の生活で接触する事は少ない。
小さい頃は、毎日遊んだのに…。
「ハハハハっ、ばっかみてー!」寮哉は無邪気に笑っていた。
その笑顔は輝いていて、私も自然と笑みがこぼれた。